2011年5月29日日曜日

2011/5/29 事務局の仕事

このところブログの期間が開いたので、久々に書きます。新年度になり、様々な仕事が動き出していっきに忙しくなりました。例年と違うことは3月の東北大震災の影響で、静岡地区の防災対策の問い合わせが、非常に多くなっていることです。事務局としては3月の大震災以来、避難対策の確認や訓練を実施して学校側からの要望にも応えられるように準備をしてまいりました。しかしその後に
放射能による風評被害にも対応を迫られ、行政による対応を要請いたしました。事務局としては静岡に訪れる子どもたちへの安心、安全を第一に考えて、迅速に正確な情報を発信することが大切なことと考えております。1年も前から旅行を楽しみにしている子供たちや、一生懸命に準備をしてきた関係者にとって、キャンセルという言葉だけで、すべてがゼロになってしまうことに、憤りを覚えます。事務局としては今後も、情報の収集に努め発信していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
静岡市が23年度子ども農山漁村交流プロジェクトのモデル地域に採択されたことは以前にお知らせいたしましたが、静岡県による研修会が5月24日に富士山静岡空港を会場にして開催されましたので参加をしてきました。この時に講演された方が熊本で農家レストラン「ひまわり亭」の代表者で本田節さんという女性でした。印象に残ったのは、農家を説得するにはおかちゃんに話すことが良いよ¦ということでした。本田さんにも女性パワーを感じましたが、やっぱり最後は女性が頼りになることが再確認いたしました。静岡市では桜エビで有名な由比漁港の漁家に子ども達が泊まる予定になっていますが、今度は漁家のおかあさん方に集まっていただき改めてお願いをすることを早急に実施したいと思います。

             静岡県からも農林漁家民宿基準の概要にについて説明がありました。
               講師の本田節さんです。(話し方も上手でした)

              農家レストランひまわり亭の代表で年間利用者は約5万人
              講演回数は年間100回~150回(すごいですね)
         

2011年5月21日土曜日

2011/5/21  緊急津波避難訓練

本日、静岡市緊急津波避難訓練が市内海岸地区を対象に実施されました。今回は東北大震災を受けて例年より早く訓練を実施し、各自治体の協力のもと午前10:00より多くの人たちが参加致しました。私のいる地区の避難ビルは2ヶ所あり、一つは三保グランドホテル福田家さんと事務局があるこの東海大学三保研修館になります。今回は三保グランドホテル福田家さんが避難ビルとして訓練を実施し、参加者はたちは真剣に非常階段を使い避難をしていました。この地区は教育旅行が多く訪れており、日頃から訓練をしていますが、改めて多くの参加者と共に訓練を実施することに大きな意義を感じる一日でした。

                          訓練風景
                                        10:00に広報で津波警報が発令されました
               避難ビルに非常階段を使って避難しています。 

                津波避難ビル(三保グランドホテル福田家)
津波避難ビル(東海大学三保研修館)


               三保研修館に備えられている防災無線受信機です。
              (訓練とは言え津波警報が流れると緊張します¦) 

2011年5月14日土曜日

2011/5/14 静岡のお茶

静岡県は13日、県東中部5カ所で12日に採取した茶の生葉に含まれる放射性物質を調べた結果、検出した放射性セシウムは、いずれも暫定規制値を下回ったと発表しました。
県は「健康への影響を心配するレベルではなく問題ない」としています。
教育旅行において、お茶の体験は利用度が高く、学校からの問合せが多くなっていましたので、いち早く対応した県の検査により安全が確認されたことは良かったと思います。現在、教育旅行の受入れ地域として、官民学の協力体制が改めて問われる情勢がきています。民間レベルでの対応は限度があり、いまこそ行政の出番です¦

                お茶摘み体験

 

2011年5月7日土曜日

2011/5/07 夏?

毎年5月のGW期間に静岡県内のスイミングクラブが合同合宿(今年は10チーム)を開催します。
ここ三保地区には50mの公認プールと宿泊施設が有り、県外からも利用されるスイミングクラブが多くあり、その先陣を切って毎年2泊3日(5月3日~5日)の行程で合宿が実施されています。
子ども達が水しぶきを上げて泳いでいる練習風景を見ているとまるで夏のような感覚を覚えまね。


                           プールハウスの屋上には観覧席も配備されており大会も開催されます。
お問合せは三保黒潮スイミングクラブまで TEL054-335-4458

2011年5月5日木曜日

2011/5/05 山の体験プログラム2 

山での体験はその地区ならではの特徴を出すことが必要ですが、今回ご紹介する体験は、安倍川上流にある有東木(うとうぎ)地区でのワサビ漬け体験です。この地区は2008年の第1回静岡県景観賞で最優秀賞の県知事賞に選ばれたほど美しいワサビとお茶の里です。景観の他に国の無形文化財に指定されている盆踊りや、春と秋に行われる御神楽などとても貴重な文化も残っています。
ここのワサビ栽培は日本で初めて行われたと言われおり、「ワサビ栽培発祥の地」として有名です。
ここでは、お母さん方の指導による「ワサビ漬けづくり体験」ができます。子どもたちにはちょっと辛くて苦手な子もいるかも知れませんが、お父さんへのお土産にはとても喜ばれます。

体験:ワサビ漬けづくり
作り方
  ①、ワサビの切り茎を細かく切り、塩少々を混ぜてよく揉む。

  ②、ワサビの根を細かく刻む。

  ③、①を絞る。

  ④、ボウルに酒粕と②③を入れてよく練り込み、ふたのしっかりした容器に入れる。

所要時間  30分程度

場所  有東木 農林産物加工販売所「うつろぎ」※1

※1昔、この地に逃れてきた落ち武者が大きな洞に住み着いたことから「ウツロ木」→「ウトロ木」
  →「ウトウ木」といわれ、それが有東木の地名になったと言われており、これが店名の由来です。


                                     記念碑が建っていて記念写真もいいですね
                この有東木に来ると別世界に迷いこんだ感じです。

                地元のお母さん方が親切に指導してくれます。

                   ちょうどワサビの花が咲いていました。

2011年5月4日水曜日

2011/5/04 山の体験プログラム1

安倍川の上流に梅ヶ島地区という集落があり、お茶や椎茸、山葵(ワサビ)などが主な農産品です。その中で今回は椎茸栽培農家の体験をご紹介します。
椎茸栽培農家を直接見学する機会はあまりないと思うので、ほだ木にする原木が山のように積まれている光景などはとても新鮮です。
・子ども達はまず農家の方から椎茸栽培について説明をうける。
・その後栽培の行程ごとに、グループに分かれて見学。
・最後にほだ木より、椎茸を収穫する。(宿舎において夕食の材料)

椎茸栽培方法
1、植菌
  原木にしいたけ菌を植え付ける。(ナラ、クヌギの木が多く使用される。)
  ※菌を受け付けたものを「ほだ木」と呼びます。
2、仮伏
  菌を植え付けたものを積み上げて菌が蔓延するまで寝かせておく。
3、本伏せ
  木の木口に菌糸が出てきたら、ほだ木を並び替えて、椎茸が採れる状態にしておく。
4、浸水
  菌糸が十分に蔓延してきたらほだ木を水槽に漬けて水を吸わせ刺激を与える。
5、発生
  浸水したものは収穫できるようにハウス内に並べ替える。
6、収穫


                                        農家の庭先には原木が積まれています。
                横には菌打ちの作業場や栽培ハウスが並んでいます。 
                 ほだ木を浸水しています。
                 しいたけ発生を待っています。
                 たくさんの椎茸がありました。

             山の体験はまだまだ有りますので順次ご紹介していきます。

2011年5月3日火曜日

2011/5/03 はちまき石

三保の海岸を利用した体験プログラムに、「ビーチウォチング」「小石のアート」があります。
両方の共通点には海岸の石がポイントになり、その一つに「はちまき石」があります。(地元ではこのように呼ばれています。)三保の海岸に多くみられ、石の周りをハチマキのように白い模様が入っているのが特徴です。
三保の半島は砂嘴(さし)と呼ばれる地形です。西に流れる安倍川の上流の土砂と有度山南部の土砂が三保の芯となる岩盤を基礎に堆積し砂嘴をつくり、そこから砂州が伸びて半島ができています。
子ども達にはこのような説明をしており、この「はちまき石」も安倍川の上流から運ばれてきています。安倍川は静岡市の中に源流から河口まであり、さらに三保半島があり、河川の勉強をするにはとても良い条件が揃っています。
今年の新プログラムとして、先日学校の先生方を安倍川の上流にある「大谷崩」にご案内(下見)してまいりましたが、その時に拾った石がまさしく三保海岸にある「はちまき石」であることに、先生方もビックリされておりました。静岡市にまた一つ魅力的な新メニューが加わった瞬間でした。


画像の下が安倍川方面になります。

 この「大谷崩」の最初の崩壊は1707年の10月に始まったと言われています。
このことは梅ヶ島に現在も残る古文書の中で宝永6年(1709年)の状況説明で報告されています。


左が大谷崩で拾った石です。右は三保海岸で拾った石です。

三保海岸で拾った石で作った「小石のアート」
安倍川のおかげでこんな美しい景色を見ることができます。

2011年5月1日日曜日

2011/5/01 GW

今年のGWは曜日の並びが良いので、観光地では期待をしていたのですが大震災の影響で、少し出足が鈍いようです。東海大学自然史博物では昨日(4/30)恐竜ナイトツアーを実施しましたが、前回より参加者が少なくなりました(これも震災の影響かな?)。それでも遠くは東京より家族で参加してくれて子ども達の笑顔が気持ちを元気にしてくれます。今日は朝から雨になり、屋内施設の水族館は忙しい1日になっています。

恐竜ナイトツアーは5月3日(火)、4日(水)も開催されます。
参加は予約制になっています。申込先TEL054(334)2389 まで
参加料は大人1,000円 小人(4歳~中学生)500円
時間 17:45~19:00

                                 昼間の雰囲気と違って、夜も迫力がありますね¦
             学芸員が工夫を凝らして光の演出でお客様を楽しませています。